右肩麻痺児と左片麻痺児では、運動機能がどちらが伸びやすいのか?
 このテーマでは、対象とする子どものケースを紹介することができません。
ただ、私が長年取り組んできた肢体不自由児の中に、片麻痺児がおられその麻痺側がどちらかなのかによって、運動機能の伸びが違っていたように想えるので、ここに記してみます。
↓・↓・↓・↓
 脳性麻痺を中心とした中枢神経疾患に伴う肢体不自由児の治療に当たったセラピストの方々は、すでにこのような現実を体験してきたのではないでしょうか?
 片麻痺児の治療は、他の四肢麻痺や対麻痺(両麻痺)よりも治療がやりにくいのでは…
 片麻痺でも、四肢麻痺に近い片麻痺(両片麻痺)等は、左右に運動機能の差が有っても麻痺が有ることには変わりません。
 しかし片麻痺では、麻痺側と健側では運動機能があまりにも違うために、運動機能を伸ばす課程で健側がどんどんと進み、患側が運動機能が伸ばせないのに月日がどんどんと進む事となります。
 その結果として、片麻痺でも麻痺が軽ければ歩行が可能となりますが、麻痺の程度が重いと歩行に導くことができない結果となってしまっているのでは…
 片麻痺児では、かなり障害が重くても尻這い(いざり這い)が可能となり、屋内での移動には不自由しないこととなります。
 だが屋外の移動法は歩行に結びつかず、車椅子操作も片手のために難しく、四肢麻痺児や両片麻痺児よりも不自由となることが多く見えます。
 その中で助かることは、右麻痺でも左麻痺でも障害が軽ければ、歩行に結びつけられることです。
 歩行が可能となったとしても、作業の能力がどの程度獲得できるかとなり、普通校に入学した子どもが悩むのが、両手を使用しなければ使えない楽器の操作等です。
 それでもせめて歩行が可能とするためには、セラピストの最大の能力を発揮して子どもの指導に当たる必要が有るのでは…
 私の元に来られた片麻痺児は、左片麻痺で自力座位も獲得できていなかったり、尻這いで移動しているが歩行ができない子どもたちと、すでに歩行を獲得して幼稚園や保育園、地元の小学校に進んだ右片麻痺で麻痺が軽い子どもが多いようです。
 時に左片麻痺で、自力での座位まで可能だが、尻這いもできない子どもも来られますが、これは珍しいと言えるのではないでしょうか?
 このサイト上で片麻痺と記しての紹介児は、「モデル 惣一郎君」だけとなっています。
 「 モデル 惣一郎君 」を参考にされて、片麻痺児の運動機能を伸ばす努力をする法の一つとして欲しいです!
 片麻痺児は歩容が悪くても、独歩に至る可能性が麻痺児の中では高いと私は考えています。
↓・↓・↓・↓
@ トップに戻る

@ LS-CC松葉杖訓練法とは

@ ハビリテーションとは?

@ 運動療法とは?

@ さんぽ道

@ question and answer

@ さんぽ道 その2

@ information



 製作 LS-CC松葉杖訓練法 湯澤廣美